日本はピル後進国です。低用量ピルが1999年に日本で認可されても、その状況はあまり変化していません。日本がピル後進国なのは、ピルの認可が大幅に遅れたとか、ピルの普及率が低いからだけではありません。ピルについての偏見が非常に強いからピル後進国なのです。
ピル(OC)は、「太る」「副作用が怖い」などの先入観からまだまだ敬遠されがちですが、欧米では「女性の意思で妊娠をコントロールできる避妊法」として広く認知されており、正しく服用すれば、ほぼ100%避妊できます。現在日本で使用できる方法の中でもっとも信頼のできる避妊法です。

ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲストーゲン(黄体ホルモン)というふたつの女性ホルモンが少量ずつ含まれる錠剤です。
ピルに含まれるホルモンと卵巣で作られるものはほぼ同じ構造なので、ピルを服用することにより脳が「ホルモンが分泌されている」と勘違いし、排卵を促す指令を出さなくなります。
その結果、排卵がストップし避妊が可能になるわけです。排卵が止まるといっても服用している間だけです。服用をやめれば、短期間で排卵が再開します。
卵巣や卵の性質には影響を及ぼしません。 |